映画が好きです。
学生時代から毎月欠かさず観てきたように振り返ります。
現在も月に2~3回は映画館へ足を運びます。
今月は作家・佐藤愛子さんを草笛光子さんが演じる『90才。何がめでたい』と、平泉成さんの80才になっての初めての主演映画『明日を綴る写真館』を鑑賞しました。
映画は生きていく為のモチベーションにも良き影響を受けますし、仕事への参考になる事も多いですね。
どんなに仕事が忙しくとも欠かさず観てきたように思います。

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テレビやパソコンとは違う大画面の迫力にいつもながら圧倒されます。
感動を味わいたい僕にとってはもってこいの場所でもあります。

そして新たに、最近脚光を浴びている作品『ディア・ファミリー』を観ました。
主人公の町工場の社長を大泉洋さんが熱演してらっしゃいます。
奥さま役の菅野美穂さんもいい感じでした。
この映画の舞台が、愛知県春日井市ですから現在僕の住む町です。
春日井市に本社を置く「東海メディカルプロダクツ」の現会長である筒井宣政さんが、心臓疾患の娘を助けようと私財を投じて人工心臓の開発に挑む実話の物語です。

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不可能と思われた挑戦が、苦労に苦労の末やがて画期的な医療器具の誕生へと実を結ぶ感動のストーリーです。
結果として、娘の生命を救うことはできなかった迄も、筒井さんの発明は後に17万人もの世界中の人たちの命を救うものとなります。

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筒井さんの次女佳美さんには「三尖弁閉鎖症」という先天的な心臓疾患がありました。
工場が抱える巨額負債の返済に苦慮しながらも手術費を工面、佳美さんが9歳の時医師から「手術は不可能、温存すれば10年は生きられる」と告げられます。
「10年あれば理想的な人工心臓が出来る・・・」かすかな希望を見出して自ら開発に着手、無縁だった医療の世界に飛び込んで独学で研究を始めるわけです。

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何度も上京し、研究者たちに頭を下げ、莫大な資金を投じて開発を進めます。
だが数年後には資金が底をつき人工心臓の開発は断念せざるを得なくなります。
ただそれだけでは終わりませんでした。
人工心臓の開発で得た知識と技術のすべてを注ぎ心臓のポンプ機能を補助する「IABPバルーンカテーテル」を開発したのです。
当時「カテーテル」は米国製の物しか流通していなく、日本人の血管や身体の作りに合っていない事で事故が頻繁に起こっていました。

大学病院の教授や研究医、医療界の人たちとのやり取りが上手くいかないシーンが数多く出てきました。
医療や大学病院の世界の特有な「しがらみ」にはねられます。
娘さんへの愛情は強いものがありますね。

「諦めない」という強い想いが多くの人の命を救うことに繋がっていきます。
「為せば成る」「考える前に動く」行動が成功裡に結びついていくのです。

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仕事先で社員さん達の行動に時として思う事があります。
諦めの早さに驚きます。
継続できない弱さを感じる事もあります。
「やり遂げるんだ」という強い意志にも欠けています。
挑戦する気概もなさそうです。

人生を充実させようと思うならば、絶対に諦めないという気持ちを胸に強く持っていたいものです。
そういう僕も身体をケアしつつ、もう少し社会貢献していきたく思います。
まだまだ夢は老いてはいませんよ。

『ディア・ファミリー』の映画、素晴らしい映画でした。
涙腺が何度か緩みますのでハンカチをお忘れなく、ぜひご覧ください。